根のある暮し6 『信仰』

『南無阿弥陀仏を唱ふれば

 十方無量の諸仏は 百重千重囲繞して

 喜び守り給ふなり』

親鸞聖人の信念が 山村に根づき息ついていました。

いたるところに念仏碑が建てられていました。

念仏の祭壇は どこの家にも整えられ

朝と夕べの念仏行は習慣となっていました。

念仏行が根を下ろし

『おかげでのォ~』

『もったいないのォ~』

『ありがたいのォ~』

のことばが芽生え 幸せを咲かせていたのです。

冬の夜は 村のどこかで感謝講が催され

老も若きも集まって 

「おかげでのォ~」

「ありがたいのォ~」

と幸せを喜び合っていました。

念仏の合唱を終えると お坊さんの念仏を交えた楽しい物語りがあり

念仏と喜びが沸き起るのでした。

『幸せは感謝に生ず』の信念の根は たゆまず磨かれていたのです。

天に感謝する念仏行も 天に感謝するありがとう100万遍行も

同じ意味の行です。

『信念は習慣から生ず』

親鸞聖人にありがとうを3,000回捧げます。